薔薇の飾り方｜和室にも似合う和モダンアレンジのコツ

洋花の薔薇が和室に合う？和モダンスタイルの魅力

「薔薇は洋風の花だから和室には合わない」と思われがちですが、実は和室でも薔薇は美しく映えます。ポイントは、和の空間に調和するような「和モダン」なアレンジ。華やかさを抑えた色合いや、落ち着いた花器の選定により、薔薇の魅力を存分に引き出すことができます。

和花と薔薇の美しい共演｜相性の良い花材

• 菊：格式ある和花の代表。白や淡い紫の菊と薔薇を合わせると、法事や命日にも適した落ち着きあるアレンジに。
• 葉蘭：深緑のラインが美しく、薔薇の花色を引き立てます。モダンな印象を与える優秀なグリーン。
• 柳：しなやかで自由なラインが、薔薇の曲線と絶妙にマッチ。投げ入れ風のアレンジにもぴったり。
• トルコキキョウ：繊細で柔らかな印象を持ち、薔薇との色のグラデーションを楽しめます。

花器選びのポイント｜和室に映える器とは

薔薇を和風に見せる最大の鍵が「花器」です。以下の3つのポイントを意識して選ぶと失敗がありません。

1. 素材：陶器、信楽焼、備前焼などの和陶器がベスト。釉薬のムラや素朴な質感が薔薇の艶やかさと調和します。
2. 形状：丸みを帯びた壺型や、低く横広な器がおすすめ。直線的な器は和モダンに仕上がります。
3. 色味：白、黒、茶、藍色など落ち着いた色が◎。金や銀の釉薬入りも式典や節句に合います。

飾り方の基本｜和モダンに見せる3つのコツ

1. 1本〜3本で「間」を活かす：薔薇を数本だけ使い、空間に余白を残すと和の静けさが生まれます。
2. 枝物や葉物と合わせる：南天や雪柳など、和の枝ものと合わせると一気に雰囲気が高まります。
3. 床の間・玄関など静かな場所に：視線の高さを意識し、静かに咲く薔薇の存在感を引き立てましょう。

色選びで印象が変わる｜和室におすすめの薔薇の色

命日・法事にも使える落ち着いた薔薇飾り

薔薇は仏花としても使えることをご存じですか？とくに白や淡い色の薔薇は、落ち着いた雰囲気を持ち、命日や月命日に適しています。花器を低く、トゲを取る・香りが強すぎない品種を選ぶなどの配慮が大切です。仏壇や床の間に飾る際は、葉を丁寧に取り除き、清らかな印象に整えましょう。

和風インテリアと調和する演出例

• 花器の下に「敷き布（懐紙や和紙）」を添える
• 掛け軸や屏風と合わせ、薔薇をアクセントに
• 竹の花籠を使って、柔らかく投げ入れる
• 枝垂れた柳と組み、立体的な構成にする

まとめ｜洋花と和の美意識の融合

薔薇は和室に合わないという先入観を持っていた方も、今日からはぜひ試してみてください。大切なのは、和の空間に合わせた「色」「器」「花合わせ」の工夫です。モダンな薔薇の表情と、日本らしい静かな美しさの融合が、空間に新しい風を運んでくれるはずです。

落ち着いた印象の薔薇は、故人を偲ぶ花としても、暮らしの中に心のゆとりを添える花としても最適です。和室に似合う薔薇の飾り方、ぜひあなたの生活にも取り入れてみてください。