【保存版】葬儀に贈る花のマナー|スタンド花・アレンジメントの選び方と注意点

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【保存版】葬儀に贈る花のマナー|スタンド花・アレンジメントの選び方と注意点

はじめに|葬儀に贈る花は「マナー」がすべて

葬儀や通夜の場では、遺族への哀悼の気持ちを表す「供花(きょうか)」が多く贈られます。しかし、その花選びには細かなマナーが求められます。

宗教・宗派、贈るタイミング、故人との関係性によって、最適な花の形や色、品種、スタイルは変わります。

この記事では、「スタンド花」と「アレンジメント」の違いから、宗教別の注意点香典代わりとして贈る際の配慮まで、失礼のない葬儀花の贈り方をわかりやすくご紹介します。


スタンド花とアレンジメントの違いと贈るシーン

■ スタンド花とは?

スタンド花は、専用のスタンド台に活けられた大ぶりの花で、式場の入口や壇上など、目立つ場所に飾られます。

  • 【サイズ感】高さ180〜200cmほどの大きさ
  • 【目的】会場を華やかに演出し、弔意を表す
  • 【贈るタイミング】通夜・告別式当日
  • 【主な贈り手】会社・団体・親族など

■ アレンジメントとは?

アレンジメントは、かごや花器に吸水スポンジを入れて花を活けたスタイルで、遺族の自宅や式場内に飾られます。

  • 【サイズ感】卓上〜中サイズが中心
  • 【目的】哀悼の気持ちを伝える贈り花
  • 【贈るタイミング】訃報を聞いたとき、通夜前、四十九日、命日など
  • 【主な贈り手】友人・知人・親戚・近隣の方

宗教・宗派別|葬儀で贈る花のマナー

葬儀花を贈る際は、宗教や宗派の習わしに配慮することが大切です。以下に代表的なケースを紹介します。

■ 仏教(日本で最も多い)

  • 【花色】白・紫・青などの寒色系中心
  • 【スタイル】アレンジ・スタンドどちらも可
  • 【注意点】
    • 派手な赤・ピンク・黄色は避ける

    • トゲのある花(バラなど)も避けるのが一般的

    • ラッピングは外して納品

■ 神道(しんとう)

  • 【花色】白・緑中心。ユリやカサブランカが好まれる
  • 【スタイル】榊(さかき)を添えることもある
  • 【注意点】供花札には「御玉串料」と書くのが慣例

■ キリスト教(カトリック・プロテスタント)

  • 【花色】白・ピンクなど清楚で優しい色
  • 【スタイル】祭壇横に置くアレンジメントが主流
  • 【注意点】仏教用語(御霊前、供花など)を避ける。「お花料」など中立的な表現を用いる

香典代わりに花を贈るときの注意点

最近では、香典を辞退されるケースも増え、「香典の代わりにお花を贈りたい」という方も多くいらっしゃいます。しかし、ここにも配慮すべきポイントがあります。

■ 必ず「辞退の有無」を確認する

  • 式場や家族の意向で「供花・香典を辞退」と明記されている場合は、無理に贈らないことがマナーです。

■ 香典の代わりに花を贈る場合の表記

  • 【立て札やメッセージ】

     「御供」「供花」「お悔やみのお花」などと記載
  • 【避ける表現】

     「祝」「記念」「誕生日」などのお祝い語

■ 配達時間や場所にも注意

  • 通夜や告別式の時間に合わせて会場へ届ける
  • 式場によっては外部の花の持ち込みを断られるケースも。必ず確認を

贈る相手との関係別|おすすめの贈り方

贈り手 スタイル サイズの目安 備考
会社・団体 スタンド花 高さ180cm〜 社名入り札を付ける
親戚 アレンジ or スタンド 中〜大 故人との関係性を明記
友人・知人 アレンジメント 小〜中 四十九日以降も可

スタンド花・アレンジメント選びのポイント

■ 色選び

  • 基本は白・紫・青などの落ち着いた色合い
  • 故人の好みがわかっている場合は反映しても良いが、派手な色は避けるのが無難

■ 花の種類

  • ユリ、トルコキキョウ、カーネーション、菊、デルフィニウムなど
  • バラは避ける場合が多いが、地域によって異なるため事前確認を

■ 配達と設置

  • スタンド花は専門の花屋による設置が必要
  • アレンジメントは宅配可能だが、輸送中の安定性に注意

実際によくある質問(Q&A)

Q1. 赤い花を入れてはいけませんか?

A. 派手な色は避けるのが無難ですが、故人が赤い花を好んでいたなど理由がある場合は一部取り入れることもあります。事前に遺族に確認を。

Q2. どのくらいの価格帯が一般的?

A. アレンジメントは5,000円〜1万円程度、スタンド花は1.5万円〜3万円程度が相場です。会社・団体の場合はもう少し高めのものも。

Q3. 通夜・葬儀のどちらに贈るべき?

A. 基本はどちらでも可能ですが、式場の飾り付けの都合上、通夜に間に合うように手配するのが理想的です。


まとめ|心を込めて、適切な贈り花を選ぶために

葬儀の花は、見た目の美しさ以上に「気持ち」を届けるものです。しかし、宗教・関係性・タイミング・場所など、配慮すべき点も多くあります。

  • スタンド花とアレンジメントの違いを理解する
  • 宗教や風習に合わせた色・品種を選ぶ
  • 供花・香典の辞退有無を確認する
  • 無理のない価格帯で気持ちを表す

大切なのは、故人と遺族への「思いやり」と「配慮」。

形式にとらわれすぎず、心を込めた一輪でも、真摯な気持ちは伝わります。

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