初七日から四十九日までの法要に|回忌ごとに贈る花の種類と手配のタイミング
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初七日から四十九日までの法要に|回忌ごとに贈る花の種類と手配のタイミング
はじめに|「祈り」を花に託す法要の文化
日本では、故人を偲び弔うために行う法要が、葬儀後にも一定期間続きます。なかでも「初七日」「三十五日」「四十九日」は重要な節目とされ、親族や縁者が集まり、花を供えるのが一般的です。
今回は、法要のタイミングにあわせて贈るべき供花の種類・マナー・タイミングを、日程ごとに解説するとともに、季節感ある提案や配送時の注意点もご紹介します。
1. 法要における「供花」の意味とは?
供花(きょうか)とは、故人の冥福を祈り、仏前に花を供える行為を指します。遺族が用意する場合もありますが、親戚・知人・会社関係者が贈るケースも少なくありません。
- 仏教では花を「無常の象徴」として捉え、死者への想いを表現
- 清らかで穏やかな色合いの花が好まれる
- 派手・毒々しい色は避けるのが基本
2. 日程別|法要で贈る供花の種類とポイント
【初七日】(命日から7日目)
おすすめの花:
- 白を基調に、淡いグリーン・薄紫などを添えた控えめな色合い
- 一輪の白菊、ピンポンマム、スプレーカーネーションなど
ポイント:
- 急ぎ手配になることが多く、通夜~葬儀に合わせて手配されることも
- 葬儀当日に一緒に供えられるよう調整するのが◎
手配のタイミング:
通夜・告別式の際に葬儀会社や花屋へ依頼するのがスムーズ
【三十五日】(命日から5週間後)
地域によっては「中陰の法要」として重視される三十五日。
おすすめの花:
- トルコキキョウ、デンファレなど少し華やかさを加えた白系の花
- 淡い黄色や淡ピンクもアクセントに可
ポイント:
- 親族のみの小規模法要が多く、自宅用アレンジメントも人気
- 仏壇に飾れるサイズ(高さ25〜30cm程度)を選ぶと安心
手配のタイミング:
法要の1週間前までに発送予約 or 店舗手渡しの段取りを
【四十九日】(命日から7週間後)
最も重要な節目とされる「忌明け」の法要。多くの人が集うため、スタンド花や大きめのアレンジメントを贈ることもあります。
おすすめの花:
- 白・グリーン中心に、淡紫・淡桃をアクセントにした上品な配色
- ボリュームある百合・胡蝶蘭・菊を取り入れると豪華さも演出
ポイント:
- 明るすぎる色は避け、清楚で落ち着いた印象を意識
- スタンド花は会場側の設置条件(高さ・札書き)を事前確認すること
手配のタイミング:
2〜3日前までに手配完了を目指す。宅配での前日着が主流。
3. 季節感を意識した花選びの注意点
法要の場にふさわしい花を選ぶうえで、「季節感」と「色彩の配慮」のバランスが求められます。
【春】
OK: スイートピー・トルコキキョウ・アルストロメリア
NG: 濃いピンクのチューリップ(派手に見える)
【夏】
OK: デンファレ・グラジオラス・ユリ
NG: ヒマワリ(派手・強い印象)
【秋】
OK: ケイトウ・リンドウ・カーネーション
NG: 真紅のダリア(重く派手に映る)
【冬】
OK: シクラメン(白・ピンク系)・オンシジウム・ストック
NG: 赤バラ・濃い蘭(仏事には不向き)
4. 供花を贈るタイミングとマナー
供花の「贈り方」は2通り
- 直接手渡し: 法要当日、会場に持参する
- 事前配送: 前日〜当日の午前中に届けるよう調整
宅配で贈る際の注意点
- 宅配業者の時間指定は遅延のリスクを含むため、余裕を持って前日着がおすすめ
- 気温が高い時期はクール便対応のショップを選ぶと安心
- 法要会場(お寺・葬祭ホール)へ送る場合は、事前に受け取り可能か確認を
5. 回忌法要にも対応できる供花の選び方
四十九日以降の「一周忌」「三回忌」などにも供花を贈る文化が根付いています。
| 回忌法要 | 花の傾向 | 注意点 |
|---|---|---|
| 一周忌 | 白+淡い紫・ピンクで上品に | 華美すぎず優しさを感じる配色を意識 |
| 三回忌 | 季節の花を取り入れてもOK | お悔やみ感が強くならないよう配慮 |
| 七回忌 | 淡色+明るめでも問題なし | 仏壇用サイズにするのが安心 |
6. 実際の注文例と価格帯の目安
| 商品タイプ | サイズ感 | 価格帯 | おすすめシーン |
|---|---|---|---|
| コンパクトアレンジ | 高さ20〜30cm | 3,000〜5,000円 | 自宅仏壇、三十五日など |
| ボリュームアレンジ | 高さ30〜50cm | 5,000〜8,000円 | 四十九日、一周忌など |
| スタンド花 | 高さ170〜180cm | 12,000〜20,000円 | 会場用、会社名札付き |
まとめ|節目ごとの「祈り」を適切な花で伝える
初七日から四十九日まで、そして一周忌・三回忌と、法要にはそれぞれの意味とマナーがあります。大切なのは、「想い」を花で形にして、心を込めて贈ること。
適切なサイズ・色・タイミングで供花を贈ることで、相手に配慮の気持ちが伝わり、故人の冥福をより丁寧に祈ることができます。
四十九日や法要用の花を選ぶ際には、実績のある専門店やお供え花専門のECサイトを利用することも検討してみてください。
