まずは、代表的な記念日名称とイメージを整理しておきましょう。

上記以外にも60年目「ダイヤモンド婚式」などがありますが、本記事ではよくお祝いされる1〜50年に絞って解説します。

まだ真っ白な紙のように、これからのページを一緒に描いていく1年目。 花は白バラやかすみ草、白いガーベラなど、ピュアな印象のものがおすすめです。

• おすすめカラー白・クリーム・ごく淡いピンク
• おすすめ本数11本（最愛）、12本（12ヶ月一緒に）

シンプルな花束に、手書きのメッセージカードを添えるだけでも特別な紙婚式になります。

山あり谷ありの3年間を乗り越え、革のようにしなやかで強くなってきた頃。 赤やオレンジのバラで「情熱」や「前向きさ」を表現してみましょう。

• おすすめカラー赤・オレンジ・深いピンク
• おすすめ本数12本（感謝を込めて）、22本（2人＝夫婦をイメージ）

木婚式は「1本の木のように根を張ってきた夫婦」を意味します。 花だけでなくユーカリやグリーンをたっぷり使ったナチュラルブーケがぴったりです。

• おすすめカラーホワイト×グリーン、くすみピンク
• おすすめフラワーバラ、アジサイ、季節のグリーン

10年という大きな節目には、白百合・白バラのような凛とした花がよく選ばれます。 上品なアレンジメントや、写真映えする大ぶりの花束など、少し背伸びしたギフトもおすすめです。

• おすすめカラー白、アイボリー、シルバーグリーン
• おすすめスタイルリビングに飾れるアレンジメント、記念写真に映えるブーケ

水晶婚式は「濁りのない透明な信頼」をあらわす日。 白×ブルー、白×ラベンダーなど、すっきりとした配色がよく似合います。

• おすすめフラワートルコキキョウ、デルフィニウム、バラ
• おすすめギフト少し背の高い花束や、ガラス花器付きアレンジ

長い時間をかけて焼き上げられる磁器のように、20年で成熟した夫婦。 くすみピンクやバーガンディのバラなど、落ち着いた色味で大人の雰囲気を演出しましょう。

• おすすめフラワーバラ、ラナンキュラス、ダリア
• おすすめ本数20本（20年分のありがとう）、33本（生まれ変わっても愛す）

ご両親へのプレゼントとしても人気が高い銀婚式。 白バラや白ユリにシルバーリーフ（ダスティミラーなど）を合わせると、「銀」のイメージがぐっと高まります。

• おすすめスタイルテーブル中央に置けるラウンドアレンジ
• おすすめギフト花＋メッセージプレート、フォトフレーム付きアレンジ

真珠婚式は、穏やかな光をまとった真珠のような夫婦を祝う日。 淡いピンク・アイボリー・ベージュなど柔らかいニュアンスカラーでまとめると、真珠らしい優しさが伝わります。

• おすすめフラワーバラ、胡蝶蘭、トルコキキョウ
• おすすめギフト少し大きめの花束＋記念写真撮影

40年間、共に歩んだ2人のためのルビー婚式。 ここはぜひ、赤バラをメインにした花束でドラマチックにお祝いしましょう。

• おすすめ本数33本（生まれ変わっても愛す）、40本（40年にちなんで）
• おすすめシーン家族が集まる食事会でサプライズ

半世紀という時間を共にした金婚式は、一生に一度の大イベント。 黄色〜ゴールドトーンのバラや、豪華な胡蝶蘭など、存在感のある花を選ぶのがおすすめです。

• おすすめ本数50本のバラ、または108本でサプライズ演出
• おすすめギフト花束＋アルバム・ムービー・家族写真撮影

ご両親・祖父母へのプレゼントの場合は、持ち運びしやすいアレンジメントタイプも喜ばれます。

年数と合わせて選びたいのが、バラ本数の意味。記念日ギフトに人気の数字をピックアップします。

• 11本：「最愛」「一番大切な人」
• 22本：夫婦（2人）＋“2”が並ぶ語呂の良さ
• 33本：「生まれ変わってもあなたを愛す」
• 50本：「永遠の愛」「50年にちなんだ花束」
• 108本：「結婚してください」──節目の年に、あえてここでプロポーズし直す方も

周年と本数のどちらか、もしくは両方に意味を持たせると、記念日のストーリー性がぐっと高まります。

① バラの花束（～33本・～50本）

王道中の王道。プロポーズのイメージが強いですが、夫婦の記念日に改めて贈る方も増えています。

② プレミアムローズブーケ「Le bouquet de Roses」

写真映えするラッピングとフォルムで、SNS世代の奥さまにも好評。 12本・33本・50本・108本など、結婚記念日に意味を持たせやすい本数展開です。

③ 胡蝶蘭・大ぶりアレンジメント

ご両親の銀婚式・金婚式などには、リビングや玄関に飾れるアレンジメントや胡蝶蘭が人気。 「家族みんなから」のギフトとしてもぴったりです。

④ 花束＋プチギフト（スイーツ・ワインなど）

少しカジュアルにお祝いしたい年は、花束に小さなスイーツやワインを添えるのも◎。 「今日はお家でささやかに乾杯しよう」というシーンによく合います。

妻へ

• 「○回目の結婚記念日、おめでとう。これからも一緒に笑って過ごしていこうね。」
• 「いつも家族を支えてくれてありがとう。あなたとだから、ここまで来られました。」

夫へ

• 「○年間、隣で笑ってくれてありがとう。これからもよろしくね。」
• 「不器用だけど優しいところが大好きです。これからも一緒に歳を重ねていこう。」

ご両親へ

• 「銀婚式おめでとうございます。2人のような夫婦になれるよう、私たちも頑張ります。」
• 「金婚式、本当におめでとう。半世紀分のありがとうを込めて、家族みんなから。」

結婚記念日の花選びは、
「記念日の名称」×「花の色」×「本数の意味」を組み合わせるだけで、ストーリー性のあるギフトになります。

1年目は白いバラで “これからの未来” を、25年目は白とシルバーで “銀婚式” を、50年目にはゴールドトーンの花で“半世紀”を。 同じバラの花束でも、そこに込めるメッセージが変わるだけで、受け取る印象は大きく変わります。

「今年はどんな想いを花に託そうか」──そう考えながら選ぶ時間そのものが、結婚記念日をより豊かなものにしてくれるはずです。