法要の種類と贈る花マナー|一周忌・三回忌・七回忌の違い徹底解説
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法要の種類と贈る花マナー|一周忌・三回忌・七回忌の違い徹底解説
法要の種類と贈る花マナー|一周忌・三回忌・七回忌の違い徹底解説
「一周忌と三回忌で贈る花は違うの?」「七回忌ではどんな色を選べばいい?」──
法要・法事にお花を贈るとき、種類ごとの違いや正しいマナーが分からず不安になる方は多くいらっしゃいます。
この記事では、一周忌・三回忌・七回忌を中心に、代表的な法要の意味と流れを整理しながら、
それぞれの場面でふさわしい花の色・形・相場・贈り方を分かりやすく解説します。
初めて喪主を務める方、遠方から供花を手配したい方、
「失礼のないお花を選びたい」という方に向けた、決定版のマナーガイドです。
1. 法要とは? 忌日法要と年忌法要の違い
「法要(ほうよう)」は、故人を偲び、仏さまの教えに触れながら供養する大切な仏事です。
大きく分けると、次の2種類があります。
- 忌日法要:四十九日までの節目(初七日、四十九日など)
- 年忌法要:一周忌以降、年単位で営む法要
一般的に、お花を贈る機会として多いのが「年忌法要」です。本記事では、
中でも行われることの多い一周忌・三回忌・七回忌を中心に、花マナーを整理します。
地域や宗派によって、行う回忌や規模が異なる場合があります。迷ったときは、喪家や菩提寺に確認するのがいちばん確実です。
2. 一周忌の意味と贈る花マナー
一周忌とは?
一周忌は、故人が亡くなってから満1年の節目に営まれる法要です。
忌明け後、初めて迎える大きな年忌法要であり、親族や親しい友人・知人が集まる大切な供養となります。
一周忌にふさわしい花の色・雰囲気
- 基本白を基調に、淡いピンク・紫・クリーム色を少しだけ
- イメージ厳かさを保ちつつ、少しずつ落ち着きを取り戻すイメージ
- 避けたい色真っ赤・濃い原色・ビビッドすぎる色合い
一周忌はまだ悲しみの中にあるご家族も多いため、派手さを抑えた落ち着いた色合いを選びます。
故人がお好きだった花を、一部にそっと入れるのはとても良い供養です。
一周忌の供花スタイルと相場
- 自宅・会場に直接届ける場合アレンジメントや花束(3,000〜10,000円程度)
- 会館・お寺に飾る場合スタンド花や大きめアレンジ(10,000〜20,000円程度)
金額に決まりはありません。故人との関係性や、地域の一般的な相場を目安に選びましょう。
3. 三回忌の意味と贈る花マナー
三回忌とは?
三回忌は、亡くなってから満2年の年に営まれる法要です(数え方に注意)。
一周忌に続く大きな節目で、親族中心に行われることが多いですが、規模は少し落ち着いてきます。
三回忌の花の選び方
- 色合い白をベースに、淡いピンク・ラベンダーなどやさしい色をバランスよく
- 雰囲気厳粛さを保ちつつ、やや明るさがあってもよい
- おすすめ花材菊・カーネーション・トルコキキョウ・ユリ・季節の花など
三回忌では、一周忌よりも少しだけ色味を増やすご遺族も増えます。
ただし、あくまでも「供養の場」であることを意識し、派手すぎるアレンジは避けるのが無難です。
4. 七回忌の意味と贈る花マナー
七回忌とは?
七回忌は、亡くなってから満6年目に営まれる法要です。
三回忌以降は、親族も年々少しずつ集まり方が変わり、家族中心の小規模な法要になることも多いです。
七回忌の花の色・ボリューム
- 色合い白+淡い色(ピンク・クリーム・水色など)で、落ち着きある柔らかさを
- ボリューム一周忌・三回忌より少し控えめでもよい
- スタイルそのまま飾れるアレンジメントや花束が人気
七回忌頃には、「悲しみ」から「感謝・偲ぶ気持ち」へと気持ちが変化しているご家族も多い時期です。
故人らしさを感じさせる色や花をさりげなく取り入れると、温かな供養になります。
5. 一周忌・三回忌・七回忌に共通する「贈る花マナー」
① 色は「白+淡い色」が基本
法要全般に共通して、白を基調に、淡い色を添えるのが無難です。
地域によっては白一色を好む場合もありますので、迷うときはご家族や葬儀社に相談しましょう。
② 花の種類に厳密な決まりはない
一般的には菊・カーネーション・トルコキキョウなどがよく使われますが、故人の好きだった花を取り入れても失礼にはあたりません。
バラを使う場合は、トゲを落とし、落ち着いた色味でまとめるのがポイントです。
③ アレンジメント or 花束?
- アレンジメント花器に吸水スポンジ入りの「そのまま飾れるタイプ」。ご高齢のご家族や自宅法要に最適。
- 花束ご遺族が花瓶に活け替える前提。墓前用や、お寺に持参するときにも使われる。
迷ったときは、負担の少ないアレンジメントがおすすめです。
6. 供花を贈るタイミングと送り先のマナー
供花を贈るベストなタイミング
- 法要の前日着、もしくは当日の午前中着が目安
- 遠方で出席できない場合は、日程が分かった段階で早めに手配しておくと安心
送り先はどこにする?
- 会場で法要を行う場合会館・お寺・ホール宛に手配し、喪家名を明記
- 自宅での法要喪家のご自宅宛にお届け
- 出席せずに贈る場合挨拶状やメッセージカードを添えると丁寧
会場によっては「スタンド花不可」「生花の持ち込みは事前申請が必要」などのルールがあります。事前の確認が大切です。
7. 立札・のし・メッセージカードの書き方
立札(名札)の基本
供花スタンドや大きなアレンジメントには、立札を付けるのが一般的です。
- 上段「供」や「御供」「供花」など
- 中央故人の戒名・お名前(分からなければ「◯◯家先祖代々」など)
- 下段贈り主の名前(会社名+役職名+氏名、もしくはフルネーム)
メッセージカードの一例
- 「ご命日にあたり、心よりご冥福をお祈り申し上げます。」
- 「一周忌に際し、ささやかではございますが花をお供えさせていただきます。」
- 「○回忌を迎えられ、改めて故人を偲びつつ、ご遺族皆様のご健勝をお祈り申し上げます。」
8. 迷ったときは「関係性」と「会場」に合わせて選ぶ
故人・ご遺族との関係性で考える
- 親族・家族やや大きめのアレンジメントやスタンド花で、会場を彩るイメージ
- 友人・仕事関係3,000〜10,000円程度の落ち着いたアレンジメントや花束
会場のスペース・雰囲気もチェック
- 自宅での法要:仏壇周りに収まるサイズを選ぶ
- 会館・お寺:スタンド花や大きめアレンジも可(会場の規定を要確認)
「何を選べばいいか分からない」ときは、予算と法要の種類を伝えて、フローリストにおまかせするのが安心です。
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HUG FLOWERSでは、一周忌・三回忌・七回忌など、
法要の種類や会場、ご予算に合わせて最適なお供え花をご提案しています。
「どんな花を贈ればよいか不安」「遠方から供花を手配したい」という場合も、どうぞお気軽にご相談ください。
※地域や会場の規定により、スタンド花・サイズなどご用意できる内容が異なる場合があります。お日取りが決まりましたら早めのご相談がおすすめです。
