お供え花の色の意味|宗派別に間違えない選び方

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お供え花の色の意味|宗派別に間違えない選び方とマナー【完全ガイド】

お供え花の色の意味|宗派別に間違えない選び方

「お供えの花は白だけじゃないの?」「宗派によって色のマナーが違うと聞いて不安…」 ご葬儀・法要・ご命日などで花を贈るとき、最初に悩むのが“色選び”です。

本記事では、お供え花によく使われる色の意味と、仏教・神道・キリスト教など宗派別の考え方を、初めての方にも分かりやすくまとめました。 「失礼にならないか心配」「地域の慣習もふまえて選びたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

1. お供え花でよく使われる色とその意味

まずは、仏事のお供え花でよく使われる代表的な色と、一般的に込められる意味を整理しておきましょう。

主なイメージ・意味 おすすめのシーン
清らかさ・無垢・哀悼。どの宗派でも使える基本色。 通夜・葬儀・四十九日・年忌法要・ご命日など全般
光・希望・供養。菊など伝統的な仏花に多い。 ご仏壇のお供え、初盆・お盆、年忌法要
高貴・尊厳・静けさ。年配の方・位の高い方への供花にも。 一周忌以降の法要、ご命日、仏壇花
ピンク 優しさ・感謝・愛情。故人が女性・お子さまの場合などに。 三回忌以降の法要、ご自宅用のお供え
淡いブルー 静寂・冷静・鎮魂。落ち着いた雰囲気のお供えに。 ご命日、ご家族だけの法要、自宅の仏壇
グリーン 調和・安らぎ。白花の引き立て役、全体をまとめる色。 すべての場面で使用可(葉物・実物として)

※上記は一般的なイメージです。地域の慣習や宗派によって異なる場合があります。迷ったときは、先方のご家族や葬儀社・寺院に確認するのが最も安心です。

2. 宗派別に見る、お供え花の色の考え方

仏教(浄土真宗・浄土宗・曹洞宗・真言宗など)

日本で最も多い仏教のお供えでは、白を基調に、淡い黄・紫・ピンクを合わせることが一般的です。 派手すぎる原色や、濃い赤一色など「強い主張を持つ色だけ」でまとめるのは避けるのが無難です。

  • 通夜・葬儀:白+グリーン中心、淡い黄・紫を少し
  • 四十九日まで:白基調で落ち着いた色合い
  • 一周忌以降:淡いピンクなど、少し色味を加えても可

神道

神道では、白を最も尊ぶ色とする考え方が根強くあります。 供花も、白い菊やカーネーション、ユリなどを中心にしたシンプルな色合いが一般的です。

※神道かどうか分からない場合は、白を基調にした仏事用アレンジを選ぶとほとんどのケースで失礼に当たりません。

キリスト教(カトリック・プロテスタント)

キリスト教のお供え花は、白いユリやバラを中心にした洋花スタイルがよく選ばれます。 故人を偲ぶという意味では共通しているため、白+グリーン+淡い色の組み合わせであれば大きな問題になることは少ないでしょう。

無宗教葬・音楽葬など

宗教色をあまり出さない「無宗教葬」「音楽葬」の場合、 故人の好きだった色や花を中心に、ある程度自由な色選びが可能です。 ただし、式全体の雰囲気に合わせる必要もあるため、葬儀社から色の指定がある場合はそちらを優先しましょう。

3. お供え花で避けた方がよい色・組み合わせ

真っ赤なバラ・濃いビビッドカラーだけの花束

真っ赤なバラは「愛情」「情熱」のイメージが強く、 仏事ではお祝い・ロマンチックな印象が前面に出てしまうため、避けるのが無難です。

どうしても故人がお好きだった場合は、白や淡い色にポイントとして1〜2輪使う程度に留めましょう。

金色・ラメが強い装飾

派手なラメ入りの造花や、金色のデコレーションは、 場合によっては仏事の厳かな雰囲気と合わないことがあります。 お供え花では、自然な色合い・質感を大切にしましょう。

慶事を連想させる「紅白はっきり配色」

紅白の強いコントラストは、お祝いを連想させる配色です。 お供えの場面では、白+淡い色でトーンを落とすなど、落ち着いた印象に整えることを意識しましょう。

4. 法要・命日・仏壇など、場面別の色選びの目安

通夜・葬儀に贈る供花スタンド・アレンジ

  • 基本白+グリーンをベースに、淡い黄・薄紫を少し
  • 宗派・地域によってしきたりがある場合は、葬儀社に確認する
  • 会社名・団体名で贈る場合は、あまり個性を出しすぎない色合いを意識

四十九日・一周忌に贈るお供え花

  • 白を基調にしつつ、薄紫・淡い黄色・クリーム色を加えると上品
  • 四十九日までは白多め、一周忌以降はやや色を増やしても◎

ご命日・月命日・ご仏壇に日常的に供える花

  • 白+淡い色(ピンク・紫・黄など)で、落ち着いた柔らかい印象
  • ご家族が「見るたびにほっとできる」色合いを優先してOK
  • 四季折々の花を少しずつ取り入れると、季節の変化も感じられる

初盆・お盆に遠方から贈るお供え花

  • 白+黄+グリーンなど、明るさと落ち着きのバランスが取れた配色がおすすめ
  • 暑い時期のため、菊・カーネーション・蘭など長持ちする花を選ぶと安心

5. 故人の好きだった色は、どこまで取り入れてよい?

「故人が生前好きだった色の花を贈りたい」というご相談も多くいただきます。 基本的には、全体のトーンが落ち着いていれば、ポイントとして取り入れるのは問題ありません

  • 全体:白・淡い色でまとめる
  • 故人の好きな色:ワンポイントで数輪だけ、またはリボンで取り入れる

迷ったときは、「ご遺族がどう受け取られるか」を基準に考えると答えが見えてきます。 親しいご家族であれば、「生前この色が好きだったので…」と一言添えることで、むしろ喜ばれることも多いでしょう。

6. 「よく分からない」「時間がない」ときの安全な色選び3パターン

パターン①:白+グリーンだけでまとめる

宗派が分からない・地域の慣習が不明な場合でも、白とグリーンだけで構成されたお供え花はほとんどの場面で失礼に当たりません。 清潔感と静けさがあり、性別・年齢を問わず贈れる安心の組み合わせです。

パターン②:白ベース+淡い紫・黄を少し

少しだけ色味を足したい場合は、淡い紫や淡い黄色を1〜2種類合わせるのがおすすめです。 上品で落ち着いた印象を保ちつつ、寂しすぎない雰囲気に仕上がります。

パターン③:プロに「お任せで」と伝える

お供え花に慣れている花店や専門店であれば、
・宗派 ・ご用途(葬儀・法要・命日など) ・贈る相手との関係性
をお伝えいただくだけで、適切な色合い・ボリュームでお作りすることが可能です。

7. まとめ|色に迷ったら「故人とご家族への思いやり」を基準に

お供え花の色には、宗派や地域ごとの考え方はあるものの、 いちばん大切なのは「故人を偲ぶ気持ち」と「ご遺族への思いやり」です。

・白を基調に落ち着いた色合いにすること ・派手な原色ばかりを避けること ・迷ったときはプロや葬儀社に相談すること この3つを意識して選べば、大きくマナーを外してしまうことはまずありません

HUG FLOWERSでは、宗派・地域・ご予算に合わせたお供え花を、
一件一件ていねいにヒアリングして制作しています。 ご不安な点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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「仏壇用に白基調で」「一周忌にふさわしいアレンジを送りたい」など、
ご用途とご予算をお伺いし、最適な色合い・サイズのお供え花をご提案いたします。
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