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冬でも長持ちするバラの選び方|寒い地域へ贈るときの注意点
冬でも長持ちするバラの選び方|寒い地域へ贈るときの注意点
冬のバラは、市場でも品質が安定し、花もちが良い美しい季節です。一方で、北海道や東北などの寒冷地へバラの花束を贈る場合、気温差や輸送環境によるダメージに注意が必要です。
「冬の外気で花が凍ってしまう」「暖房で一気に傷む」など、寒冷地特有のトラブルを避けるために、この記事では冬でも長持ちするバラの選び方と、寒い地域に贈るときの注意点をフローリスト目線で解説します。
1.冬のバラは本来「長持ちしやすい」花
バラは高温に弱いため、夏よりも冬の方が圧倒的に日持ちします。市場でも12月〜3月はバラの品質が安定し、花びらが締まり、色も鮮やかです。
- 気温が低く、水が傷みにくい
- 蒸散(花が水分を失う現象)が少ない
- 花びらの厚みが増し、しっかりしている
ただし、寒冷地特有の「凍結」→「解凍」のダメージには注意が必要です。バラは凍ると、見た目はそのままでも内部が壊れ、数時間〜翌日に茶色く変色します。
2.冬でも長持ちするバラの選び方
冬のギフトに適した「長持ちバラ」を選ぶポイントは次のとおりです。
① 花びらが詰まっている品種を選ぶ
花弁数が多いバラは、寒さにも比較的強く、長持ちします。特に冬はクラシカルな巻きの深いバラが美しく仕上がる季節です。
② 花首がしっかり固いものを
冬は輸送中の振動や温度差で花首が弱る場合があります。花首がしっかりしているものは日持ちが良く、寒さにも強い傾向があります。
③ つぼみ〜咲き始めの状態を選ぶ
冬の室内は暖房が効いているため、開花が早く進みます。咲き進みすぎのバラよりも、つぼみ〜咲き始めが最も長持ちします。
3.寒い地域(北海道など)へ贈るときの注意点
寒冷地域にバラを贈る際は、冬ならではのトラブルを防ぐための工夫が必要です。
① 「凍結リスク」を想定した配送方法を選ぶ
北海道の冬は配送車内が0℃以下になることもあります。花が凍結すると、翌日黒ずんで劣化するため、次の対策が重要です。
- 凍結防止材を使う
- 外気に触れにくい梱包(二重包装・保温シート)
- 早朝配達を避ける(気温が最も低いため)
配送業者によっては「冬季は生花の補償対象外」の地域もあります。北海道向けのフラワーギフトに慣れたショップを選ぶと安心です。
② 屋外での受け取りを避け、室内で開封を
受け取り時に箱が外気に触れると、わずか数分でもバラが凍る場合があります。可能であれば玄関内で受け取り、室温でゆっくり馴染ませるのがポイントです。
③ 暖房の直風を避ける
冬のバラは「寒暖差」に弱いので、暖房機の前やストーブ付近はNG。寒冷地の住宅は暖房が強めに効いている場合が多いため、
玄関・キッチン・階段など比較的涼しい場所が長持ちのポイントです。
4.冬のバラを長持ちさせる飾り方
① 水の量は多めに、こまめに交換
冬は暖房の乾燥でバラが水をよく吸います。花瓶の水を多めに入れ、毎日交換すると長持ちします。
② ぬるめの水で水揚げすると効果的
凍結ぎみのバラは茎の中で水が動きにくくなっています。切り花栄養剤と、20℃前後のぬるま湯で水揚げすると回復しやすくなります。
③ 涼しい場所で管理する
暖房の強い室内に飾ると開花が一気に進みます。玄関・廊下など温度が安定した場所がおすすめです。
特に北海道の住宅は室内温度が高くなりやすいため、「外の寒さよりも室内の暖房ダメージ」に注意する必要があります。
5.まとめ|寒い地域へ贈るバラは、選び方と温度管理がポイント
冬のバラは本来とても長持ちしますが、寒冷地への贈り物では「凍結」と「暖房の強さ」という2つの環境差がトラブルの原因になりやすい季節です。
- 花弁数の多い品種・つぼみ状態を選ぶ
- 凍結を防ぐ梱包・配送方法を選ぶ
- 室内に入れたら温度差に慣らす
- 暖房の直風を避ける
寒い地域へバラを贈る際は、上記のポイントを押さえるだけで格段に長持ちします。冬でも美しい状態で楽しんでいただくために、ぜひ参考にしてみてください。
